訪問看護って奥が深い!

30代、ナース。独身で仕事にプライベートに好きなことばかりやっています。4年前から立ち上げに関わった訪問看護ステーションで働いています。訪問看護の素晴らしく奥が深い日常をお伝えします。

訪問看護での看護技術〜オピオイド、症状コントロール編〜

がんの終末期の利用者さんと関わる時に、必要になるのが
症状コントロールのアセスメントです。

がんの痛みや息苦しさに対してオピオイド、医療用麻薬と言われる痛み止めを使いながら日常生活を送る利用者さんは多いです。でも全員ではありません。痛みがない患者さんもいますし、オピオイドを使用することなくNSAIDSやアセトアミノフェンの痛み止めだけでコントロールできる方もいます。
適切に、適量を、効果的なタイミングで使用し、利用者さんの希望する生活を送ることができているか。
観察し、アセスメントして報告する、その報告を参考にして医師が痛み止めの量や種類を検討してくれます。流れは病院と同じです。

在宅で病院と違うなと思うところは、訪問看護と次の訪問看護の間を家族が看ているということ。病院では、自分の勤務が終わっても医療者のケアが続きます、副作用や使い方をアセスメントしてくれます。
在宅では、患者さんとご家族が上手に使えるように、かつ注意すべき副作用に気付けるように具体的にアドバイスをしていくようにしています。
病院では痛い時にナースコールがあって、薬を渡して…となりますが、在宅では必ずしも、訪問した時に痛みがあるわけではないので、痛みの出た状況や痛み止めの効果はどうだったか、生活のリズムが変わっていないかという視点で聞いていきます。
状況を把握しやすいように、内服時間を書いてもらったり、その都度の記載が負担になってしまう時は訪問毎に残数をチェックして服用状況を把握するようにしています。

夜しっかり眠れるように、というのは基本ですが、家族が集まる時間に調子がよいように、朝、お子さんを送り出す時間に合わせたい、など・・・。

日常生活を見ている看護師だから見える部分があるはず。
落ち着いている時から訪問して、その方の大事にしていることや、時間の過ごし方を知っているから提案出来ることがあるはず・・・、そう思って関わりたいと思っています。
日々、精進ですね。