訪問看護って奥が深い!

30代、ナース。独身で仕事にプライベートに好きなことばかりやっています。4年前から立ち上げに関わった訪問看護ステーションで働いています。訪問看護の素晴らしく奥が深い日常をお伝えします。

久しぶりの更新、ブログを書いて思うこと。

ずいぶんと更新ができないまま時間が過ぎてしまいました。

少しの驚きなのですが、こちらのブログを見に来てくださる方が増えてきているようなのです。訪問看護での医療処置についてのページを見てくださる方が多いようです。

私も、訪問看護でどんなことを実際にやっているのかイメージがわかなかったので、出来るだけ具体的にわかるといいなと思って書いています。少しでもイメージを持つために役立っていたら、とても嬉しいです。

でも、本当は、訪問看護で大事なのは医療処置ではないんだなあ
ということでもあります。

もちろん点滴や注射、カテーテル管理は技術として大事です。
カテーテル管理への不安があって訪問看護を導入される方は多いです。

でもカテーテルの管理だけしていては、せっかく生活に目を向ける看護師の視点を活かしきれていないと思います。
カテーテル管理が必要になった背景、今の状況や今後のことをどう考えているのだろう。
お家に入ってみると、カテーテル管理以外の健康の問題、家族の健康の問題、経済の問題などが見えてくることもあるかもしれません。適切な機関に繋ぐことも、お家に介入できる訪問看護だから果たせる役割だったりします。

緊急時に備えて、ご本人の意向、ご家族の意向を確認し、主治医を含め方針を確認しておくために本人、家族や他職種の間を繋ぐこともとても大事です。

個人的には、特にがん患者さんで状態が落ち着いている時から、カテーテル管理やストマ管理など医療処置のために訪問看護で介入させていただく機会を頂けることは、その方の治療や療養場所について、ご本人が正しい情報の中から、本人の意思で選ぶということについてお手伝いすることが出来る貴重な機会です。

私自身、まだ30代半ばですが大人になってからは何をしたいか、何をするかは自分で選んできました。最期まで、みんなに自分で選んでほしいと思うのです。
その為に、日々の訪問があるのかなと思います。