訪問看護って奥が深い!

30代、ナース。独身で仕事にプライベートに好きなことばかりやっています。4年前から立ち上げに関わった訪問看護ステーションで働いています。訪問看護の素晴らしく奥が深い日常をお伝えします。

訪問看護での医療処置 ※点滴・注射編

訪問看護での医療処置、実際はどうやっているのか、意外とイメージが湧きにくい気がします。

わかりやすい医療処置として、点滴、注射があります。
点滴、注射については、医師からの指示のもと実施しています。病院と同じです。
でも病院よりも頻度は少ないです。病院では毎日のように扱っていた点滴ですが、在宅では利用者さんの状況によって実施頻度はかわります。
私がいるステーションは、外来・訪問診療をしているクリニックの医療法人が母体であることもあり、医療行為が比較的多いので1〜2週間に一度は自分の訪問時に点滴をする機会があるくらいかと思います。時にはほぼ毎日、点滴、注射を行う状況の場合もあります。この頻度については、地域の医療体制や利用者さん、主治医の方針などによってかなり変わると思います。

点滴、注射をする場面として一番多いのは、肺炎などの感染症で入院をするほどでもないが内服薬を飲むのは難しいという状況のとき。
医師から点滴指示書が出て、抗生剤や補液をするために訪問します。物品はクリニックや訪問診療の医療機関から出されるので、すでに利用者さんの自宅に置いてあるか、クリニックに取りに行きます。

病院と違うのは、一人で訪問するということ。状況的には静脈確保を失敗できない・・・
でも、やっぱり失敗することもあります。その時は、時間をあけて他のスタッフに訪問をお願いすることもあったり・・・。

在宅ならではなのは、静脈注射が難しいときに皮下注射で対応できるような指示をもらっておくことが多いということ。皮下注射できる薬剤がはじめから選択されていたり、静脈ルートが確保できればビタミン剤など混注するが、皮下であれば混注しない、など。
看護師も先生も、利用者さんが入院しなくても自宅で治療できる方法を、一生懸命考えているのです。